チンクのショートショート。
ご訪問ありがとうございます。
何か、急にショートショートが書きたくなり、
昨日見かけたチンクを題材にしようと思い付きました。
11年と1年半の日ですが、あえてその話を外します。
まぁ、稚拙な文章ですが、
お急ぎでない方はどうぞご覧下さいませ。
青い空。白い雲。
そして僕の空色のチンク。
昔、何で空が青いのか、聞いた事がある。
海の色を空気が反射して青くなるらしい、と、誰かが教えてくれた。
テレビで聞いたのかもしれないが、多分合っているだろう。
僕のチンクも海の色を反射して…いる訳じゃないけど、
海が好きな事に変わりないし、乗るなら空色に決めていた。
ルパンの影響で、クリーム色に浮気しそうになったけど。
晴れた日に洗車をしていると、ボンネットに雲が映る。
猫の額のように小さいボンネットだけど、
僕だけの空がそこにある。
汗だくになるけど、ピカピカにしたボンネットに、
浮かび上がる雲を見るのが楽しみだったりする。
ん?
そういえば。
チンクはリヤエンジンだから、
ボンネットとは言わないのかな?
そんなチンクを、僕は散歩に連れ出す。
僕もチンクも暑いのは大の苦手だから、
夏の散歩は夕暮れにすると決めている。
少しクルマを走らせ、緑がすくすくと育った河川敷へ。
洗車をした日は、いつもここに来る。
夕日が沈む頃の空も大好きで、
その光を浴びたチンクがとても愛らしいから。
夕日を浴びたチンクは、古いルパンのエンディングを見てるようだ。
…実際は不二子の単車だけど。
あ、いけね。
今日はいつものアイスティーを忘れた。
ここで飲む、冷たいアイスティーが最高なのに。
椅子の下にでもあればと思い、ゴソゴソ探してた時。
「かわいいクルマですね」と。
お、素敵な出会いの瞬間か?
嬉しい言葉だが、今はアイスティーが先。
本音は声の主だけど。
平静を装い、
「ありがとうございます。良かったら乗りますか?」と。
まぁ、乗るわきゃないだろな。
と、振り向いたら。
そこには、大きな茶色の毛むくじゃらがいた。
ちぎれんばかりに振る尻尾の横に立つのは、
不二子…ではなく、不二家のペコちゃんのような女の子。
そして、意外なのはそれだけじゃなく、
「いいんですか?」と言う返事。
高校生くらいかな?
「いいよー。でも、知らない人のクルマに乗っちゃ、
いけないんじゃないの?」
「え、だってたまにここでぼーっとしてる人ですよね?」
…見られてた。
しかも、ぼーっとしてる人だって。
ペコちゃんは、
「サンディも一緒に乗れば平気でしょ。」と。
犬も一緒かい。てか、サンディーって言うのか。
ま、いいけど。
「近所なの?僕は構わないけど。
もちろん、安全に送り届けるつもりだし。」
「ここからすぐですよ。散歩に来られるぐらいですから。」
「じゃ、どうぞ。」
2人と1匹を乗せ、夕暮れの河川敷を走るチンクは、
何だかとても絵になる気がした。
ペコちゃんの家はチンクを走らせて5分もしない場所に、あった。
よかった、エアコン無くても気付かれない距離で。
「ありがとうございました!ちょっと待ってて下さいね。」
ペコちゃんはそう言うと、毛むくじゃらと一緒に家の中へ。
綺麗な家だなぁ。
しかも、チンクが4台は置けそうなスペース。
しかし、喉が乾いたぞ。
結局アイスティー飲んでないし。
自販機でも…
その時、
「何ぼーっとしてるの?」と、ペコちゃん。
どうやら、僕は何をしててもそう見えるらしい。
「今、お姉ちゃんが飲み物持ってきてくれるって。」
「え?」
「喉乾いてるでしょ?クルマも何か暑そうだし。」
バレてたか。
その時、玄関から現れたのは、
アイスティーのペットボトルを手にした、
ラフな格好の似合う、少し小柄の不二子ちゃんだった。
辺りが暗くなりかけたので、
僕の顔がさらにぼーっとしてたのは、見えなかったと思うけど、
空色のチンクが何となく、にやけてたような気がしたのは、
僕の気のせいなんだろう。
アイスティー、愛すてぃ?
何かが始まりそうな、夏の終わりの夕暮れ。
うーん、チンクの写真がほしいですな。
続く。
うそうそ、おしまい。
何か、急にショートショートが書きたくなり、
昨日見かけたチンクを題材にしようと思い付きました。
11年と1年半の日ですが、あえてその話を外します。
まぁ、稚拙な文章ですが、
お急ぎでない方はどうぞご覧下さいませ。
青い空。白い雲。
そして僕の空色のチンク。
昔、何で空が青いのか、聞いた事がある。
海の色を空気が反射して青くなるらしい、と、誰かが教えてくれた。
テレビで聞いたのかもしれないが、多分合っているだろう。
僕のチンクも海の色を反射して…いる訳じゃないけど、
海が好きな事に変わりないし、乗るなら空色に決めていた。
ルパンの影響で、クリーム色に浮気しそうになったけど。
晴れた日に洗車をしていると、ボンネットに雲が映る。
猫の額のように小さいボンネットだけど、
僕だけの空がそこにある。
汗だくになるけど、ピカピカにしたボンネットに、
浮かび上がる雲を見るのが楽しみだったりする。
ん?
そういえば。
チンクはリヤエンジンだから、
ボンネットとは言わないのかな?
そんなチンクを、僕は散歩に連れ出す。
僕もチンクも暑いのは大の苦手だから、
夏の散歩は夕暮れにすると決めている。
少しクルマを走らせ、緑がすくすくと育った河川敷へ。
洗車をした日は、いつもここに来る。
夕日が沈む頃の空も大好きで、
その光を浴びたチンクがとても愛らしいから。
夕日を浴びたチンクは、古いルパンのエンディングを見てるようだ。
…実際は不二子の単車だけど。
あ、いけね。
今日はいつものアイスティーを忘れた。
ここで飲む、冷たいアイスティーが最高なのに。
椅子の下にでもあればと思い、ゴソゴソ探してた時。
「かわいいクルマですね」と。
お、素敵な出会いの瞬間か?
嬉しい言葉だが、今はアイスティーが先。
本音は声の主だけど。
平静を装い、
「ありがとうございます。良かったら乗りますか?」と。
まぁ、乗るわきゃないだろな。
と、振り向いたら。
そこには、大きな茶色の毛むくじゃらがいた。
ちぎれんばかりに振る尻尾の横に立つのは、
不二子…ではなく、不二家のペコちゃんのような女の子。
そして、意外なのはそれだけじゃなく、
「いいんですか?」と言う返事。
高校生くらいかな?
「いいよー。でも、知らない人のクルマに乗っちゃ、
いけないんじゃないの?」
「え、だってたまにここでぼーっとしてる人ですよね?」
…見られてた。
しかも、ぼーっとしてる人だって。
ペコちゃんは、
「サンディも一緒に乗れば平気でしょ。」と。
犬も一緒かい。てか、サンディーって言うのか。
ま、いいけど。
「近所なの?僕は構わないけど。
もちろん、安全に送り届けるつもりだし。」
「ここからすぐですよ。散歩に来られるぐらいですから。」
「じゃ、どうぞ。」
2人と1匹を乗せ、夕暮れの河川敷を走るチンクは、
何だかとても絵になる気がした。
ペコちゃんの家はチンクを走らせて5分もしない場所に、あった。
よかった、エアコン無くても気付かれない距離で。
「ありがとうございました!ちょっと待ってて下さいね。」
ペコちゃんはそう言うと、毛むくじゃらと一緒に家の中へ。
綺麗な家だなぁ。
しかも、チンクが4台は置けそうなスペース。
しかし、喉が乾いたぞ。
結局アイスティー飲んでないし。
自販機でも…
その時、
「何ぼーっとしてるの?」と、ペコちゃん。
どうやら、僕は何をしててもそう見えるらしい。
「今、お姉ちゃんが飲み物持ってきてくれるって。」
「え?」
「喉乾いてるでしょ?クルマも何か暑そうだし。」
バレてたか。
その時、玄関から現れたのは、
アイスティーのペットボトルを手にした、
ラフな格好の似合う、少し小柄の不二子ちゃんだった。
辺りが暗くなりかけたので、
僕の顔がさらにぼーっとしてたのは、見えなかったと思うけど、
空色のチンクが何となく、にやけてたような気がしたのは、
僕の気のせいなんだろう。
アイスティー、愛すてぃ?
何かが始まりそうな、夏の終わりの夕暮れ。
うーん、チンクの写真がほしいですな。
続く。
うそうそ、おしまい。
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コメント
前のコメントに名前書き忘れた。
てるちゃんへ
お褒め頂き光栄ですが、
ほとんど反応無いので、駄作ですな(汗)。
キャラ設定が古いとのご指摘もありまして、次、頑張りまーす。
縞模様、ご明察!
ほとんど反応無いので、駄作ですな(汗)。
キャラ設定が古いとのご指摘もありまして、次、頑張りまーす。
縞模様、ご明察!
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